この記事では、おうち英語のメリットとデメリットを詳しくご紹介します。
おうち英語とは、家庭でできる英語教育のこと。最近ますます注目を集めています。
私も息子が生まれたことをきっかけに、おうち英語に興味を持ち、できる範囲で取り組んできました。
今では、おうち英語を始めて約4年が経ち、その効果を実感しています。
子どもの英語教育に関心がある方や、おうち英語に挑戦したいと考えている方は、ぜひ記事を最後までお読みくださいね。
おうち英語はメリットたくさんです♪
1. おうち英語を行う4つのデメリット
まずは私が感じるおうち英語のデメリットを4つ紹介します。
① 正解が無いので不安になる
② 日本語の発達に影響が出るか心配
③ バイリンガルになれるとは限らない
④ 子どもが英語嫌いになる可能性がある
① 正解が無いので不安になる
おうち英語に正解はなく、「これをしておけば子どもがバイリンガルになる」という絶対的な方法はありません。
そもそも言語の習得は1か月や1年の学習期間で完了するものではないのです。継続して子どもに言語に触れ続けさせることが大事ですが、どのように英語に触れさせるかは各家庭によって違います。
そのため、自分なりに考えておうち英語をやってみるけれど、「これでいいのかな…」と不安に思ってしまうんです。子どもが英語のアウトプットをしなければおうち英語の成果が全く感じられず焦ることもありますよね。
しかし、コツコツ続けた子どもへの英語のインプットは無駄なものにはなりません。英語ができる子を見て焦る必要もありません。
家庭のペースでできることをやっていきましょう。子どもが自分で英語を学びたい!と思った時にはインプットされてきた英語力がきっと生きるはずです。
② 日本語の発達に影響が出るか心配
幼児期に母国語である日本語以外の言語の学習を始めることについては「大丈夫なの?」と不安を抱く方も多いかもしれません。
一般的に極端な英語漬けにさせない限り、特に影響はないと言われています。
通常日本に居れば、日本語に囲まれた環境にいますので、英語が上回るような環境をつくるのはかなり難しいです。
また、原田哲男『拓土くん家の英語メソッド』 には以下のように書かれています。
「人間は2~3言語を習得する能力を持って生まれていますから、日本語と英語の両方を同時に身に付けることは全く問題ない」
引用元:原田哲男『拓土くん家の英語メソッド』(KADOKAWA、2020年)
日本人は普通日本語しか扱えませんが、世界には複数の言語を扱う国民性の人たちもいるのです。
おうち英語を始めた頃、私も日本語への影響を心配していました。 しかし、現状私の行っているおうち英語の内容では、子どもの日本語に影響は出ていません。英語だけでなく、他の取り組みも大事にしながらおうち英語に取り組んでいます。
子どもの外国語習得に関して、黒川伊保子さんは著書『子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力』で次のように述べています。
「外国語の習得にこだわるあまり、母語を禁止する時間を作るような過度な外国語の押しつけをすると、母語の語彙やそれに紐づけされる感性に欠落が生じてしまうことがある。」
引用元:黒川伊保子『子どもの脳の育て方 AI時代を生き抜く力』(講談社、2023年)
子どもの言語習得は、母語と外国語のバランスを考えながら進めることが重要です。
母語を大切にしながら、楽しんで外国語に触れさせることで、豊かな言語力と多様な感性を育んでいきましょう。
③ バイリンガルになれるとは限らない
おうち英語を行ったとしても子どもをバイリンガルに育てることは難しい可能性もあります。おうち英語の方法は実に様々で正解はありません。家庭環境や子どもによってもベストな方法は変わってくるため、子どもの英語力がどのくらい育つかは分からないのです。
ちなみに、両親のどちらかがネイティブスピーカーでも、意識して環境を作らなければ子どもをバイリンガルに育てるのは難しいようです。 ごろたママも最初はバイリンガルに育てたい!と意気込んでいました。
おうち英語で子どもの英語力がどの程度育つかは分かりません。しかし、英語がある程度できる子に育てることはできます!「バイリンガルに育てる」と気負わず、まずは親子で一緒に英語を楽しんでいきましょう♫
④ 子どもが英語嫌いになる可能性がある
おうち英語で子どもに英語力を身につけさせる!と親が張り切り過ぎたり、子どもが乗り気でないのに無理やり英語の環境に置いたりすると、子どもが英語を嫌いになってしまう可能性があります。
おうち英語は子どもが楽しんでくれることが一番です! 子供に対して過度な期待や圧力をかけないようにしましょう。
子供が楽しんで学べるような環境を作り、子どもの様子を見ながら無理のない程度におうち英語を進めていきましょう!
2. おうち英語を行う6つのメリット
私が感じるおうち英語を行うメリットは次の6つです。
① 子どもが頑張らずに英語力を身につけることができる
おうち英語では子どもに頑張らせず、楽しみながら英語力を身につけさせることができます。そう考える要因は4つあります。
1. 乳幼児期はとにかく吸収しやすい時期だから
乳幼児期の子どもはいろんなことを吸収する力が非常に優れています。英語の歌を聞いたり、英語の絵本を読んだり、英語の動画を見たり…様々な方法で英語に触れることで子どもは英語力を身につけていきます。しかも子どもは勉強するという意識はなく、与えられた環境を楽しむことで英語力がつくのです。
各家庭でどのようなおうち英語を実践していくか、また子どもの能力によって身につく英語力には差が出ます。バイリンガルレベルの英語力が身につかなかったとしても、おうち英語で積み重ねた英語力は子どもにとって大きな武器となります。
子どもはマネが得意。英語も楽しくマネて身につけていきます。
2. 乳幼児期に英語のリスニング力がつくから
柔軟な耳を持つ乳幼児期に英語の音を聞くことで「英語を聞き取る能力」を残せる可能性があります。
七田眞『七田式 超右脳英語勉強法』には次のように書かれています。
『赤ちゃんはどの国に生まれても、生まれたときは十六ヘルツから一万六千ヘルツまでの音域の音がすべて聞き取れる聴覚を持っています』
引用元:七田眞『七田式 超右脳英語勉強法』(ロングセラーズ、2002年)
日本語の周波数は125~1,500ヘルツ、英語の周波数は2,000ヘルツ以上という周波数の違いがあります。
赤ちゃんの時には幅広い音域の音が聞き取れるため、どの言語の音も聞き取ることができます。しかし、成長とともに日本語の周波数だけに慣れてくると、英語の周波数が聞き取りにくくなってしまいます。
乳幼児期に英語の音を聞いておくことで英語を聞き取る力をつけることができるのです。大きくなってから英語を聞き取る能力を上げるには努力が必要です。
乳幼児期の子どもにはとにかく英語の音をたくさん聞かせましょう。
3. 「 英語のかけ流し」で英語知識のインプットができるから
乳幼児期は「英語のかけ流し」を行うだけで英語知識のインプットにつながり、英語習得までに必要な学習時間を減らすことができます。
かけ流しは英語の歌や英語絵本の音源、英語の動画などの音声のみを聞かせることです。
船津徹『世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方』には次のように書かれています。
『身の回りに英語の環境があれば、脳は「英語は生きるために必要だ」と判断しますから、英語をどんどん吸収していくのです。ただし、繰り返しますが、この優れた能力が使えるのは乳幼児期だけです。』
『たとえば2~6歳まで毎日1時間のかけ流しを実行すれば、約1500時間分の英語知識が「無駄なく」インプットできます。』
引用元:船津徹『世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方』(大和書房、2019年)
この本によると「日本人が満足な英語力を身につけるには2500時間前後の学習が必要」です。上記のように2~6歳までの1日1時間のかけ流しを実践すると、2500時間のうちの1500時間分をまかなうことができます。
乳幼児期だから英語のかけ流しだけでも英語力を身に付けるのに効果的なんです。
英語のかけ流しならすぐに実践できます!
4. 乳幼児期は様々なコンテンツに興味が持ちやすいから
これからいろんな知識を増やしていく乳幼児は自然と英語に興味を持ち、楽しみながら覚えやすく吸収も早いです。
原田哲男『拓土くん家の英語メソッド』 には次のように書かれています。
『幼い子どもの場合、知的能力や認知能力と言語能力の間にレベルの差がない』
『早期に英語をスタートする子どもの場合、「簡単なこと」を「簡単な英語」で身に付け始め、知識や経験が増えるのと同じペースで英語力も伸ばしていけるので、コンテンツに対する興味や関心を保ちやすい』
引用元:原田哲男『拓土くん家の英語メソッド』(KADOKAWA、2020年)
ペンというものを知らない子どもであれば、「This is a pen.」という英語表現を学ぶのにも興味を持てます。同じ英語表現を中学生に教えようとしても興味を持ちにくく、英語力を身に付けにくいというのです。
乳幼児期の子どもは知らないことが多く、その分何にでも興味を持ちやすく、英語を吸収しやすい時期であることに違いないですね。
幼いうちに英語に触れると楽しく吸収してくれます。
② 英語学習にかける金額・時間が節約できる
乳幼児期に英語教育を行い英語力を身につけさせることができると、英語学習にかかるお金と時間をぐっと抑えることができます。
船津洋『絵本の読み聞かせ・暗唱が最も効率のよい投資であるワケ』には次のように書かれています。
『例えば、英検準1級を取得するための学習を中高生から始めるといくらかかるでしょうか。おそらく100万~200万円ではまったく足りないと思われます。お金だけの問題ではありません。相当の時間を英語に費やすことになるので、他の学習に手が回らず「英語 “だけ” できる人」になる可能性大です。
それに対して、幼児期にバイリンガル育児に投資しておけば、英検準1級の達成には金額的にはせいぜい30~50万程度で済むでしょう。しかも、英検準1級を小学生なり中学生の早い段階で取得してしまえば、それ以降に英語で悩まされることもなく、英語に費やされる時間や金員を他の学習に回すことができるので、国語や数学、社会や理科などの選択科目はもちろんのこと、加えて「英語 “も” できる人」となるのです。』
引用元:パルキッズ公式サイト
船津洋『絵本の読み聞かせ・暗唱が最も効率のよい投資であるワケ』(株式会社 児童英語研究所、2021年)
子どもにかかる教育費を減らすことができることは家計にとって大きなメリット。また、英語の学習時間を減らすことができることは子どもにとっても大きなメリットです。
おうち英語を実践するにあたってYouTubeなどの無料で有益なコンテンツもたくさんあります。乳幼児期に英語教育に力を入れることで、英語習得にかかるお金と費やす時間を少なくできるんです。
今行動することで将来の負担を軽くすることができます。
③ おうち英語なら家庭のペースで実践できる
おうち英語は各家庭で自由に取り組むことができます。おうち英語の方法も1つではありません。
朝起きた後・子どもが園から帰った後・夕食前などいつでも好きな時に英語に触れることができます。英会話教室などに通わなければ送迎の手間がなく、決まった時間に取り組む必要もないので親の負担も少なくなります。
毎日何らかの形で子どもに英語に触れさせることが理想ですが、サボってしまう日があっても構いません。おうち英語は各家庭のペースでできることをやっていけばいいのです。
おうち英語を頑張りすぎないことが長く続けるコツですよ。
④ 子どもの得意科目を作ってあげられる
おうち英語を行うと程度に差はあれ、子どもは英語力を身につけることができます。
英語が周りのお友達よりもできるということは子どもの自信につながります。
他の分野ではなかなか力を発揮できない子どもで、英語が得意科目となることで、自己肯定感が高まります!
親としても子どもの英語力についてはあまり心配しなくていいので気持ちが楽になりますよ♪
おうち英語は子どもの自信につながります!
⑤ 将来の選択肢が広がる
早期英語教育で英語が習得できれば子どもの将来の選択肢が広がります。海外の学校へ進学することも、英語を使って仕事をすることも夢ではありません。
今の日本経済は既に厳しい状況ですが、今後はさらに厳しくなることが予想できます。海外との賃金格差も広がっていくこの時代に子どもが海外に出るという選択ができるように、親ができることから始めましょう。
子どものために少しでも英語力をつけてあげたいですね。
⑥ 親の英語力がUPする
おうち英語を行っていると子どもの周りにいる家族も英語に触れる機会が多くなるため、親の英語力もUPします。
私は英語のリスニング力が極めて低く、絶望的でした。おうち英語を通して私自身も英語を耳にする機会が増え、今は少しずつではありますがリスニング力が伸びていると感じています。
また、子どもに英語で語りかけを行っているので簡単な英文ですが口に出すことに慣れてきました。
おうち英語には様々な方法があり、親が英語を頑張らなくても子どもの英語力は伸びるケースもあります。しかし、私はおうち英語をきっかけに親御さんも英語を楽しく学んでいってほしいなと思います。
親だって英語力がつくのはうれしい!親子で楽しく英語に触れましょう。
次の記事では私が体験して良かったオンライン英会話「クラウティ」について紹介しています。低料金で丁寧なレッスンなので続けやすく、家族で使える便利なサービスです。
▶10分レッスンがうれしい!家族で使える英会話クラウティを親子で体験した口コミ・値段など概要を紹介
3. まとめ:おうち英語のメリット・デメリット
当記事ではおうち英語を行うメリットをお伝えしました。
おうち英語は親にとっては多少なりとも努力が必要です。しかし、おうち英語を行うことで子どもが無理せず自然と英語を身につけられる可能性があります。
吸収力のある乳幼児期に何もしないのはもったいないです。今すぐできることもありますので、子どもの未来のためできることからおうち英語を始めましょう。
おうち英語の方法については次の記事にまとめているので良かったら参考にしてください。
▶【おうち英語の方法】初心者向けに分かりやすく紹介
おうち英語をスムーズに行うには英語教材をプラスして使うのもオススメです。何から始めたらいいか分からない!とお困りの方は次の記事を見てみてください。
我が家で取り組んでいた英語教材ミライコイングリッシュは継続しやすくオススメ!次の記事にまとめているので合わせて読んでみてください。
これからの時代、英語ができないことがデメリットになるとも言われています。乳幼児期からコツコツ蓄えた英語力は子どもにとって大きな財産になります。
できることからおうち英語を始めましょう♪
コメント